小雪舞い散る年明けの1月7日(木)16時20分より、情報労連宮城県協議会・NTT労組東北支部・NTT労組宮城県グループ連絡会合同による「政策・制度ステップアップセミナー」(1部・2部)が仙台市内のホテルモントレで開催され、退職者の会からは県支部協議会の会長をはじめ役員5名が参加してきました。
会場入り口では参加者に対する検温、消毒が徹底され、演台に設置されたアクリル板も話す人が入れ替わるたびに消毒が行われるなど、新型コロナウイルス感染防止策が徹底され、あらためてコロナ禍での集会の在り方の難しさ・大変さを実感してきました。
セミナー第1部は主催者を代表して情報労連宮城県協議会「三浦清」議長の挨拶で始まり、議長から『新型コロナウイルスによる死亡、自殺者の増加、多発する自然災害による死亡事故など、あらためて生きる意味を考えさせられた一年だった。いつ・どのようなリスクが襲ってくるかもわからない今日、「生き抜く力を持つ」「未来に希望を持つ」ことが大事であり、労働組合として助け合い支え合いながら仲間と共に前に進んでいきたい。東日本大震災10年の節目、オリパラ開催、来る解散総選挙等に力を合わせ乗り越えていきたい。』との話しがありました。
第1部の講師は産業インストラクターとして広範囲に活躍されている「菊池麻衣子」様から「安全は心の健康から~継続的に良いパフォーマンスをするために~」と題した講演を受けました。
特に印象に残ったのは、「うつ病は心の病気ではなく、脳の病気との話し」「ストレスの許容力と発散力とのバランスのとり方」「女性より男性の方がうつ病になり易い」そして「予防型生活習慣とする①睡眠、②食事・間食、③運動、④姿勢、⑤休憩の取り方(集中力を維持できる時間は60分~90分)」、また、「自分のルーチンを持つことで、いつもの自分との変化に気づくことができる」etc・・日本航空でのCAや東京ベイコート倶楽部&スパリゾートのコンシェルジュとしての経験などから得た知識をもとに、メンタルヘルス、特にうつ病のメ.カニズム等について分かり易く、時には会場とのコミュニケーションを図りながらお話しを頂きました。
セミナー第2部は、東北5県とオンラインで結び、講師には中日新聞東京本社.社会部記者の「望月衣塑子」様より「破壊される民主主義~菅政権とメディア~」と題して講演を受けました。
菅官房長官時代の記者会見での舌峰鋭い質問で菅さんから天敵とも言われたのもなるほどと思わせる熱弁で新型コロナウイルス、モリカケ、桜、黒川問題など、限られた時間いっぱいマイク片手に身振り手振りで壇上を走り抜けられました。 講演最後に、ジョージ・オーウェルの言葉「ジャーナリズムとは報じられないことを報じることだ。それ以外のものは広報に過ぎない」との言葉を引用し、今後も権力に対して監視、チェックを続け、多くの仲間と連帯し声を上げよう!!と力強く訴え講演を終了しました。
最後に組織内議員「岡本あき子」衆議院議員より国政報告があり、「国会を見ていると今の官僚は国民を見ていない。私が市会議員時代の市役所の職員は不十分であったが市民を見ていた。非常に残念。」
また、「安倍政権以降、人事乱用、権力乱用の流れが強くなってきており、強権政治がはびこってきている。野党が弱いのも原因の一つ。」
「コロナ禍の時代、労働組合の大切さを再認識している。労組の有り無しで対応が異なっており、大手でも相談する先がない現状にある。万が一相談する先がある。セーフティネットがある。組合の役割が非常に大きい。」
「コロナの政策決定の陰に、政権の陰に企業の存在が見え隠れしている。政治と金。政権に近い企業の存在。歯止めをかけていきたい。」など、短い時間の中、
現政権に対峙して闘いを続けていくこと、今年の解散総選における宮城選挙区での勝利とオール東北として比例における立憲民主党への票の上積みに向け、
力を貸してほしいと力強く訴え、国政報告会を終了した。