泉地区協では、去る9月8日(日)、毎年開催している「女子会」との合同で「荒浜震災遺構ツアー」を開催しました。この見学会には、35名の会員及びその家族が参加しました。この日は、暑いくらいの晴天の中、泉中央から貸切りバスで、仙台市で荒浜小学校を中心に遺構として整備した場所に向かいました。当日も遺構見学者でいっぱいでした。遺構の説明を行って頂いた市担当者によると前日もアメリカから見学者が見えられたとのことです。荒浜地区は仙台でも歴史のある古い地区で、仙台市で唯一の海水浴場があった地区です。震災前は800世帯、2200人が住んでいたとのことですが、3.11の大津波で200名弱の住民が犠牲となったとのことです。校舎内の被害状況の説明のあと、ビデオによる映像で当時の校長先生や地区長さんが津波が襲ってくる恐ろしさをコメントしていました。この後、地域住民の手で創られた「荒浜祈りの塔」を見学、参拝しました。この慰霊塔は襲った津波の高さ「9M」の高さで創られており192名の犠牲者名が刻まれていました。泉地区協として献花し手を合わせてきました。この後、バスは閖上の「カワマチテラス」に向かい、食事、買い物をして楽しい見学ツアーとなりました。この遺構を見学して感じたことは、震災復興としてハード面では、防潮堤・貞山堀・東部復興道路・仙台東部道路と整備され津波対策は万全となりましたが、人間の想像をはるかに超える、自然の持つ巨大なパワーを忘れてはならないと思いました。
泉地区協 佐々木清一