ノーベル平和賞受賞記念 記念イベント


昨年10月にノルウェーの首都オスロにあるノーベル委員会より2024年度のノーベル平和賞として日本の被爆者団体である「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」が受賞しました。
この授賞式には日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表理事・宮城県原爆被害者の会代表でもある仙台在住の木村緋紗子さん(88歳)も参加されたことから、その報告会を兼ねた講演会が1月22日(水)にイズミティ21で開催されました。
開会の挨拶に立った木村緋紗子さんは、「ノーベル平和賞受賞式に参加し被団協代表委員の田中熙巳さん(92歳)の受賞スピーチを見届けたこと、被爆体験を証言する機会があったこと、参加された皆さんから笑顔で握手を求められたことなど、長年の活動が認められたことに感激した」・・との話をされました。
 
 また、オスロに一緒に同行した木村さんの長男仁紀さんはこれまでの母の活動を今度は自分が継承していくと強い決意が語られました。
 その後、公益財団法人第五福竜丸平和協会専務の安田和也さんから「被爆80年、福竜丸とともに核なき世界への航海を」を演題とする講演会が行われました。
 講演会の中では広島・長崎での被害の実態、被団協の結成に至る経緯、第五福竜丸の被爆、ビキニ環礁事件、第五福竜丸の保存などについて熱く語っていただきました。
 
 最後に、安田さんから「第五福竜丸は希少な文化遺産として今だ展示館で航海を続けている。本当の意味でその使命が終わるのは核兵器がこの世にすべて廃棄された時です」との話を受け、あらためて「核兵器も戦争もない世界へ」今私たちが強く声に出し続けていくことが大事なことだと再認識させられました。

※本年5月31日(土)に戦後80年の節目にあたり情報労連、東北総支部、宮城県グループ連絡会、退職者の会宮城県支部協議会合同による平和学習会を開催する予定ですが、この学習会の講師として今日の講演会で開会の挨拶をした日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表理事・宮城県原爆被害者の会代表の木村緋紗子さんをお招きすることとしています。

2025年1月22日
宮城県支部協議会 会長 阿部忠敏

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