1月12日(木)15時30分よりホテルモントレ仙台において情報労連宮城県協議会・NTT労組東北総支部・NTT労組宮城県グループ連絡会主催の「政策・制度ステップアップセミナー」が開催され、退職者の会から阿部会長と小山内事務局長の2名が参加しました。
開催にあたっては、県内のコロナウイルスの感染者数の高止まりの状況等から連合宮城や労働福祉団体などは招待せず、情報労連構成組織の各組合代表など35名が参加しました。
はじめに「政策・制度ステップアップセミナー」開催にあたって、主催者を代表し堀井議長が挨拶を行い、2023春闘にかける決意と政府が推し進めている安保関連三法案、軍事費増、子供対策などの性急な取り組みについて懸念を表明するとともに、改めて、平和と安全の大事さを述べられました。
その後、日本若者協議会代表理事の室橋祐基様より「若者の政治参画意識の現状と課題~労働組合の役割とは~」と題した講演を頂きました。
日本若者協議会は若者の声を政治に反映させるとの目的で設立され、現在は関東を中心に個人会員・団体会員数約830名/72団体で、政府有識者会議への参加をはじめ地方自治体へのアプローチや小中学生を対象とした「こども国会」、高校生以上を対象とした「若者政策サミット」等の企画開催をはじめ幅広い活動をしている組織です。
講演では、欧米と日本の若者の政治参画の現状、特に若者の政治離れの背景について知識面(教育現場での脱政治化)、実践面(民主的組織の形骸化)から欧米各国から大きな大きな後れを取ってきていることなど、資料に基づき丁寧に説明を頂きました。
印象に残ったのは、日本における管理教育の強化、校則の厳格化等により子供の意見表明を抑制することが日常であり、身近な社会(学校)さえ変えられるとおもっていない日本の若者は、自分から遠い存在にある政治に興味を持つ訳はなく参加意識も薄いのは当然との話に、私自身頷くだけでした。
今後、生徒参加を含める「学校内民主主義」を日本に根付かせる取り組みを通して、社会活動や政治活動への参加が当たり前になる社会の実現に努力していきたいとの決意を述べられ講演会が終了しました。
その後、組織内の岡本あき子衆議院議員の国政報告会があり、議員より昨年度自身が取り組んだ旧統一教会問題、こども家庭庁発足の経緯、自衛官のセクハラ問題、また今年度の政治課題として、防衛費問題や子供対策等に力を入れていきたいとの決意を示されました。
セミナー終了後、久しぶりに対面で行われた新春の集いは、堀井議長の挨拶、鏡割り、退職者の会阿部会長の乾杯の音頭で始まり、途中、沖縄民謡歌手「あびこめぐみさん」による歌と演奏を交えながら2023春闘の賃上げをはじめとする各種要求の実現、今夏に行われる仙台市議会議員選挙太白区に立候補予定の組織内「貞宗けんじ君」の再選を期すとの力強い力合わせの場となりました。
以上報告します。