グランドゴルフ奮戦記

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2017年6月7日仙台市泉区にあるシェルコム仙台で、県協主催による参加型レクとしてグランド・ゴルフが県内61人の参加で開催されました。気仙沼からは2名が上位を目指して参加。以下はその奮戦記です。

7日の払暁に気仙沼を車で勇躍出発。なにせ気分はもう上位入賞を勝ち取ったつもりである。気仙沼からの参加は2名。プライバシーと名誉のために仮に太郎さんと治郎さんとし特に実名は伏せる。

金成ICより高速に入る。超初心者の治郎さんは、ベテランプレイヤー・太郎さんのレクチャーを受けながらの東北道運転である。なにせマーカーの置き方も知らない。そもそもマーカーなる物の名前を知らなかった。あの100円みたいのはどう置くのか。球の前か後かも知らないのである。しかし、ビジナーズなんとかというのもある。治郎さんにはぴったり合い過ぎるほどの言葉ではないか。希望と闘志がみなぎる。ヨッシャーとアクセルに力が入り前のトラックを追い抜く。しかし現実は厳しく抜きつ抜かれつと言うよりは、抜かれつ抜かれつと言う感じで泉ICを出て、いざ試合会場のシェルコム仙台へGO。駐車場探しに迷い会場を2周して着いたものの、ナビのおかげでなんとかそう迷わずに行く。なんとナビの頭の良さ。われわれよりもいいなぁと感心しきりの前期高齢者2名の感想である。ナビさんどうもありがとうと一礼する。

会場に入り参加者の様子をまずは見ると、お~お~、ベテランのような人がたくさんいる。なにせMyクラブ持参である。いやこちらの太郎さんだってMyクラブ持参である。本人は漆塗りのものだと言う逸品である。クラブ対決でも負けてはいない。治郎さんにしたってビジナーズ対決では負けてはいないだろう。しかしよくよく見ればビジナーのような雰囲気を醸し出す人は誰もいない。むんむんと超初心者のにおいを発しているのは治郎さん位である。競争者がいないのでビジナーズ何とかと言う幸運が舞い降りればますます上位入賞、いや優勝という2文字も見えてくるではないか。こうなると治郎さんのライバルは太郎さん位である。

試合開始

狙うは何度も言うように二人とも優勝、もしくは上位入賞である。飛び賞などというせこいものや、ブービー賞などと言うのは全く持って埒外である。太郎さんの漆塗りのMyクラブがうなり、治郎さんの借りクラブがうなる。幾百万の敵ありとて我らのクラブがうなる。う~ん、なんとか朝鮮の放送みたいになってきた。

うれしいことに二人ともホールインワンを達成した。ゲームについて後は記すことがない。残念無念ながらないのである。

帰路は経費削減と気分転換のため東北道に入らず、仙台市内を通って利府街道へはいり、三陸道経由で家路へ。二人とも当初は無口であった。なにせ敗戦の将、兵を語らずと言うではないか。しかし男二人。いつまでも無口が続く訳はなく、結果分析が始まる。山口百恵も言っているが、あれが違う、これが違うと、めたらやったらと切り回す。ついに太郎さんは、「謀略で記録が間違い、計算が間違っているからこうなったんだ」と言いはじめ、レッツゴー三匹でもないのに警察に「訴えてやる~」とわめく始末である。治郎さんにしても「本部席の所に球が転がっていった時に、本部の女史の人が知らんふりをしてけったぐってくれればこんなことにはならなかったのに。二度もあったのになんと情のないことではないか」と身勝手にも心ひそかに恨む始末である。「会場の人工芝がよくない。われわれ田舎もんはでこぼこの所で練習しているから、あんな真っ平らな所での勝負には慣れていない。飛び過ぎて感覚がつかめなかった。」そうだそうだと治郎君も力強く同意。やがてと言うよりも、今にしてみれば急激に責任転化の方向に向かう。自分は悪くはないが、こうなったのは他人のせいだとして、自己を無罪放免にしようとする見苦しい魂胆である。いやいや同病相哀れむである。おかげで話しは盛り上がる。盛り上がるのだが、結果と言う現実が変更されることはない。なんと悲しいことだ。やがて話も尽きてくる。現実の厳しさに首を垂れるしかない。天候さえも曇天でますます気分は滅入る。

読者の声が耳の奥から聞こえてくる。「で、どんな結果。早く言えよ~。」すみません。

競技参加人数61人で、太郎さんは53位。治郎さん58位。ブービー賞へもう一息でした。

またまたすみません。参加者の名前を仮名にした訳もお分かりかと思います。

もうこれ以上は書けません。

( 文責・治郎さん )

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